ガンダムシリーズ

【ガンダム水星の魔女】スレッタとエリクトの別人説が確定!最終話で迎える結末も予想

今回は『機動戦士ガンダム水星の魔女』の主人公スレッタの正体やエリクトとの別人説を考察しながら、最終話で迎える結末も予想してみます。

『機動戦士ガンダム水星の魔女』とは

【ガンダム水星の魔女】スレッタとエリクトの別人説が確定!最終話で迎える結末も予想出典:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式サイト

『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』は2022年10月から放送中のTVシリーズ最新作です。

シリアスな展開ばかり続いたプロローグとは異なり、本編ではシリーズ初の学園モノから始まり“百合”や”女版ハーレム展開”など初めての試みが大きな話題となっています。

スレッタがエリクトとは別人である理由

【ガンダム水星の魔女】スレッタとエリクトの別人説が確定!最終話で迎える結末も予想出典:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式サイト

第6話でのガンダムファラクト戦で、これまで多くのファンたちから挙げられてきた「スレッタとエリクトの別人説が、ついに確定しましたね。

その理由についても複数に分けて解説していきます。

21年後の2人の年齢差に違和感がある

まずは、プロローグから本編までの21年間という年月の経過と2人の年齢差に大きな違和感があります。

プロローグの時点でエリクトが4歳の誕生日を迎えているため、スレッタがエリクトからそのまま成長したのであれば、本編の時代では25歳となっているはずです。
しかし、スレッタは17歳という年齢でアスティカシア学園へ編入してきました。

エリクトは死亡後、エアリアルに搭載された

2人が別人なら、エリクトの方はどうなったのか?という疑問を抱く人も多いかと思います。
これは私個人の予想かつ、あまり考えたくないことではありますが・・・

エリクトは水星での過酷な環境に耐えきれず死亡したものと思います。
そして、ルブリスの発展期で本編の主役機であるガンダムエアリアルの本体に「エリクトの生体AI」が搭載されたことも、ほぼ間違いないでしょう。

エアリアルはこれまでの主役機とは違って「自分の思考をもつガンダム」とされており、公式サイトで公開中の小説『ゆりかごの星』でもエアリアルがスレッタやエルノラ(プロスペラ)に自分の気持ちを語る場面が何度もありました。

今にして思えば、この場面での台詞とはエアリアルでなく「エリクトの思考」だったことも分かりますよね。

スレッタの本当の正体を考察

【ガンダム水星の魔女】スレッタとエリクトの別人説が確定!最終話で迎える結末も予想出典:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式サイト

プロローグ終了後から本編開始までの間でエリクトが本当に死亡した場合、スレッタが「エリクトのクローン」と考えるのが最も分かりやすいかもしれません。

しかし、スレッタの本当の正体とはそれだけの単純なものではないはずです。
エリクトの生体AIまたは魂をデータ化したものはエアリアル本体だけでなく、11基ものガンビットにも搭載されています。

スレッタはGUND技術により造られた生命体?

スレッタの本当の正体とは姉妹やクローンではなく、GUND技術を駆使して造られた「完全に新しいタイプの生命体」だと思います。

『水星の魔女』では強化人士4号として別人から造られたエランがクローンとしての代表的な立ち位置となりました。
しかし第5話でのデート中でエアリアルに乗ったエランが「スレッタが自分とは違うタイプ」であることをこぼしながら苦悩していましたよね。

エランもペイル社によってGUND技術を利用した上で造られた存在でしたが、造り方だけはスレッタとほぼ同じだと思います。
それでもエランと大きく違う点とは・・・
ズバリ!
「スレッタは水星の子供の身体GUND技術に加えてエリクトの記憶データまで搭載されて造られた存在」なのではないでしょうか?

第6話でプロスペラが再会したベルメリアに対して、エアリアルの名前だけ出しながら「私の娘」と言っていました。
つまり、プロスペラにとって現在の娘とはエリクトの魂や生体データを搭載されたエアリアルだけという意味ですね。

そしてスレッタはエリクトとは全く別人として水星で生きていた子供の身体をベースに造られたことも分かりますね。

スレッタはプロスペラの道具にしか過ぎない?

第6話でのベルメリアとの会話から分かるとおり「娘」として名前を出されなかったスレッタは、プロスペラにとっては「自分の目的を果たすための道具でしかない」ということです。

『ゆりかごの星』の中でスレッタはエアリアルのコクピット内でのシューティングゲームをしていましたが、ここで「スレッタが他の子たちよりも1番スコアが高いこと」が明かされており、そのためにプロスペラからも「エアリアルとの適正や相性が最も良い」と見られたために専属パイロットとされたはずです。

本来、ガンダムシリーズではシャアやアムロを始めとしたパイロットたちが自分のMS(モビルスーツ)を戦うための道具として搭乗してきましたね。
しかしプロスペラから見るスレッタとエアリアルの関係性は完全に真逆なんですよね。

プロスペラにとっては、スレッタ(パイロット)の方がエアリアル(MS)の機体性能を存分に引き出すための道具というわけですね。

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エリクトやエアリアルはスレッタの解放を望んでいる

本編ではスレッタだけでなく、エリクトやエアリアルもまた「プロスペラの目的を果たすための道具」として扱われてしまっています。

しかし、エリクトやエアリアルの視点で歌われているOPテーマ曲『祝福』の歌詞では「スレッタが呪いから解放されることを望む思い」が多く含まれています。
また小説でもエリクトの思考が母親に対して「スレッタを道具としないで」と、自分にとって妹のような存在のスレッタを思いやる場面も執筆されていますね。

さらに歌詞や本編では「呪い」という言葉が多く出されていて、エアリアルを呪いのモビルスーツとされながら、スレッタやプロスペラも「魔女」と呼ばれながら冷遇されています。

しかし歌詞の中にある通り、スレッタは第1クール後半から第2クールにかけて、自ら走りながら自身へかけられている呪縛から解放されるのではないでしょうか?

スレッタにはデータ化された兄弟や友人もいる?

スレッタはエリクトの実の妹ではなかったものの、それでも生体データに変えられたエリクトからは大切な妹と見られている点が、せめてもの救いですよね。
しかし、エリクトとは別にスレッタには同じように造られた兄弟や友人たちが存在しているはずです。
第6話での決闘後、エランが見た「11人もの子供たちの魂」こそが、まさにその兄弟や友人たちだと思います。

そして、その子供たちはエアリアルに搭載されているガンビットに1人ずつ取り込まれている可能性が高いです。
おそらく、プロスペラがシューティングゲームでスレッタに負けたクローンたちや水星の子供たちを生体データ化した上で1基ずつに搭載したのでしょう。

スレッタもまた、ガンビットを使う時には「みんな!」と呼んでおり、スレッタ自身も確信までは持てていないものの、GUND技術と一緒に搭載されたエリクトの記憶データにより、ガンビットたちもまた、自分の大切な家族や友達という感情を持っているものと思います。

さらに、エランの前に現れた子供達の魂がそれぞれ違う声だった点に対しても、なおさら複数人ものクローンや子供達であることに納得がいきますよね。

スレッタがアニメ第1クールで迎える結末を予想

【ガンダム水星の魔女】スレッタとエリクトの別人説が確定!最終話で迎える結末も予想出典:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式サイト

後半に入った第7話で、エアリアルがガンダムであることを母親から聞かされたスレッタですが、これが大きな分岐点となりながら、アニメ第1クールで衝撃的な結末を迎えそうな予感がします。

ミオリネとの友情と母親への反発

第7話のパーティー会場の席でミオリネがスレッタとエアリアルを守るために「株式会社ガンダム」の設立を宣言した上、父親のデリング総裁や企業からの賛同も得ることができました。

このような会社運営の中でOP映像に新たに映された「ガンダムルブリスウル」と「ガンダムルブリスソーン」を造り出すことは明白ですね。
しかし機体名にルブリスの名前が入っているということは、ミオリネとスレッタによる会社経営や活動にプロスペラも介入してくるはずです。

しかもプロスペラの場合、このようなミオリネ達への援助もまた「デリングの暗殺」などを始めとした自分の目的を達成させるための手段でしかないはずです。

さらに、この2機も使った上で終盤ではデリング暗殺を実現してしまいそうですが、ここで問題となるのが「スレッタの母親への思いが大きく変わる可能性が高い」という点です。
プロスペラにとっては道具でしかないスレッタもまた、終盤で簡単に捨てられてしまうのではないでしょうか?

最終話で死亡するプロスペラの意思を継がされる結末に?

もしもプロスペラがミオリネの会社経営を利用しながらデリング殺害を達成した場合、スレッタは偽りの母親であっても「友達(ミオリネ)のお父さんを殺害した」ということで反発する可能性も高いです。

しかし娘でなく「道具」としか見られていないスレッタからの言い分をプロスペラが聞くはずもないでしょうね。
そのような反発をするスレッタもやがてはプロスペラから「不要」と切り捨てられた挙げ句、殺されてしまうかもしれません。
一方、スレッタも黙って殺されるわけでなく、ミオリネやエアリアルと共に最大の窮地を抜け出すものの、その末にプロスペラの方が死亡してしまう可能性も高いですよね。

私としてはアニメ第1クールで死亡する候補者として、デリングとジェム(グエルの父親)、そしてプロスペラが三大有力者として挙がっています。
プロスペラがどのような形で死亡するのかまでは現時点では予想しきれないものの、最終話の結末で死亡する寸前、スレッタに対して「シンセー社やGUND技術を広めること」を勝手に託しながら死亡してしまう予感が高いです。

まだ10代の身であまりにも重いものばかり任されるスレッタですが、その後は学業とシンセー社のCEOを両立する生活が始まるかもしれませんね。

エリクトとスレッタの声優は市ノ瀬加那さん

【ガンダム水星の魔女】スレッタとエリクトの別人説が確定!最終話で迎える結末も予想出典:「ひげひろ」公式サイト

エリクトとスレッタの声を担当しているのは『ひげを剃る。そして女子高生を拾う』の荻原沙優役などで人気の声優・市ノ瀬加那さんです。

『聖女の魔力は万能です』のアイラ役や『境界戦機』紫々部シオン役など、レギュラー出演も多くこなしており、2023年から放送開始される『あやかしトライアングル』花奏すずを担当されることが決定しました。

まとめ

今回はスレッタの正体やエリクトとは別人であることを考察しながら、最終話で迎える結末についても軽く予想してみましたが、いかがでしたか?

一見は太い眉毛と内気な性格が可愛いスレッタですが、その正体やプロスペラとの関係性を始め、あまりにも重いものばかり背負わされているんですよね。
そういう意味では『鉄血』の三日月たち以上に辛く過酷な立場に置かれているものの、それでも最終的には『祝福』の歌詞にあるように呪いから解放された上で「スレッタ自身の人生」を歩み始められることを願います。

あっ!でも『水星の魔女』では夢や願いもまた「呪い」と変わってしまうことも忘れてはいけませんよね・・・。